”汚名”着せられた村岡兼造 1億円ヤミ献金事件の背景(2007年5月25日更新)

 これこそ、国家権力による強権発動ではないか。
 自民党旧橋本派の一億円ヤミ献金事件をめぐり、同派の会長代理だった村岡兼造・元官房長官が五月十日、一審の無罪から一転して東京高裁で有罪となった。

スケープゴート的に起訴された村岡

 そもそもこの事件は、〇一年に同派会長の橋本龍太郎元首相(故人)、野中広務・元自民党幹事長(政界引退)、青木幹雄・同党参院議員会長の三人が日本歯科医師連盟の幹部と会食し、橋本元首相が一億円を小切手で受け取ったのが発端だが、一億円は同派に収支報告されず、裏金となった。
 ところが、奇妙なことに、一億円の受け渡しの場にいた橋本、野中、青木は誰も起訴されず、東京地検特捜部はヤミ献金化を決めたとされる同派幹部会のまとめ役である村岡元長官だけを起訴した。
 日歯連事件は…

法務・検察が官邸と裏取引

 関係者らによると、特捜検察の強引な捜査の背景には、当時「裏金」問題に揺れていた法務・検察が官邸と裏取引したことがあったという。
 法務・検察は「調活」(調査活動費)を長年組織的に「裏金」に流用していたが、大阪高検の三井環・公安部長が「裏金」を内部告発した上に、かつての上司である加納駿亮・大阪地検検事正の「裏金」疑惑を名指しで指弾。しかもあろうことか、…

「法」のもとの平等と公平はどこに

 疑獄事件ではこれまでにもリクルート事件で、藤波孝生元官房長官(故人)が中曽根康弘首相(当時)の“身代わり”となって起訴・有罪となったり、埼玉土曜会談合事件に絡んで、金丸信元自民党副総裁に代わって中村喜四郎元建設相が逮捕の上、服役するという“茶番劇”が繰り返されてきた。…

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